以前『ギターやベースを録音/レコーディングするために気をつける5つのルール!』という記事に色々なコツを書きましたが、今回はまた違ったノウハウです。
レコーディングでの音色作りはコンプやEQといったエフェクト処理や、マイクの選択や位置、距離といったマイキングテクニックもあります。今回はある意味マイキングの範疇ですがマイクには一切タッチしないテクニックです。
今回紹介するのはマイクの後ろや横にものを置いて反射音をコントロールする方法
上の写真をみれば、やり方は一目瞭然かもしれないですけど(笑)、簡単で誰でも実践できますが意外にも奥の深〜い方法です。
マイクでレコーディングする場合、マイクというのは音源(口や楽器)からの音以外にも部屋に反射している音、、、つまりルームアンビエンスも当然拾っています。
マイクの後ろや横にものを置いてやるだけで反射してくる音を拾わなくなったり、反射する音の音色が変わったりして結果的に録音されてる音の音色も大きく変わってくるんです。
これに関しては一定のルルールがあるわけではなく部屋の鳴りや楽器の種類によっても変わってくるので、エンジニアも音を聴いては試し…、といったトライ&エラーな作業で音を決めていきます。
ある程度の指針としては、
- マイクの後ろに壁を作ってみる
- 音源(人や楽器、アンプ)の位置を部屋の中で色々移動してみる
- マイクのまわりを音を吸収しそうな素材で囲ってみる
- 置くモノの素材を色々と試す
- マイクと吸音するためのモノの距離を色々とかえる
といったところでしょうか。
こんな感じのイメージで色々と試しては録音して違いを聴いていきましょう。DAWならトラック数を気にせず実験できますし最近のMTRでも実験するには十分なトラック数があると思います。
素材と実際の音のイメージは共通する事が多いのですが、意外なパターンもあるので何でも気にせず(笑)試してみるのがベストです。こういった経験は全て自分の音作りのノウハウとして蓄積されますし、例えばライブ時にアンプの位置をずらすと音が改善されそうかな〜とかイメージできて役立つ事が多いですよ。
置くものも写真のようにクッションや毛布などはレコーディングスタジオでも使ったりしますし、誰でも実験できることなので是非試しみてください!
音作りのヒントになれば嬉しいです。